開発秘話(つづき)

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一筋縄では行かない

試作は自分で縫う

学生の頃は、家庭科が大の苦手だったのですが、主婦になってから主婦の会で教えてもらったおかげもあり、裁縫の面白さを知りました。カゴの型紙も作り方も自分で考えるしかありませんでしたが、深く考えずにまずは取り掛かってみました。

あれこれ試作して、使ってみるを何回かやると、内側に保冷は必要と思え、アルミシートを加えることにしました。

縫製での問題

布とアルミシートを縫い合わせることが、なかなかうまく出来ませんでした。アルミシートを縫うと、その縫い目から裂けて破れてしまうのです。アルミシートの厚みを変えたり、紙テープを挟んで縫ってみたり、折り返してみたりして、改善をしました。

布には、温かみがあり、色や柄を選ぶ楽しさがあります。試行錯誤を繰り返し、作る楽しさを味わいながらの試作でした。

マイかごカバーの縫製

原価高

主婦が考案した商品を作って販売する時、障害になることの一つが原価が高くなってしまうことです。材料費は侮れません。売れるかどうかわからない段階での出費は、考えものです。

ですが、カゴ側面を覆う布代は、手作りの状態ですので、ちょっとお洒落な生地となると費用が掛かります。致し方ありません。コツコツ極少量販売からやってみました。

一歩一歩

縫製の技術

さらに商品として販売するには、私の縫製技術よりもより綺麗な仕上げを目指し、内職をやっている縫い子さんを探し、縫ってもらうことをしました。

カゴの周囲を覆う布、加工賃、1点ものの手作り品はますます価格が高くなり、売れにくい状況になりました。

生地の変更

マイかごカバーの生地

販売価格の問題から、素材を変えることに。保冷アルミの袋物を製造している工場を発明仲間に教えてもらい、小ロットで製造することにしました。

工場で取り扱っている素材の中から、私の目を引いたのは、裏面がアルミで三層構造のフィルム加工を施した白いキルティング生地です。後で分かったのですが、サッと拭くだけで汚れが落とせるというのは、偶然の賜物でした。

さらに改良

布の縫製とは違い、工場では出来ない工程があります。そこで、余儀なくデザインを変更。工場で協力を頂きながら試作-使用-改善を繰り返しました。
・カゴにピッタリ合うようにする
・柔らかな傷つきやすいフィルムから厚みを増したフイルムに代える
・カゴからカバーがずれ落ちないようにする・・など
そして、このようなマイかごカバーとなりました。